旅行やレジャーで高速道路を利用する際、「もっとお得に移動できないかな?」と考える方も多いでしょう。そんな時に活用したいのが、NEXCOが提供する企画割引「ドラ割」の中の「ドライブパス」です。
「ドライブパス」とは?
「ドライブパス」は、NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本が、特定のエリア内の高速道路が乗り放題になる、期間限定・定額制の割引プランです。主に観光振興を目的として提供されており、ETC限定で利用できます。
通常の通行料金を支払うよりもお得になることが多く、特に広いエリアを周遊する旅行や、複数日にわたって高速道路を利用する旅程で大きなメリットがあります。
ドライブパスの仕組みと利用方法
ドライブパスの基本的な仕組みと利用方法は以下の通りです。
- 事前申し込みが必要: ドライブパスは、ETCカードとETC車載器があれば誰でも利用できますが、事前にインターネットでの申し込みが必須です。利用開始前までに、各NEXCOのウェブサイト「ドラぷら」(NEXCO東日本)、「みち旅」(NEXCO中日本)、「みち旅」(NEXCO西日本)などで申し込み手続きを行います。
- 利用期間と対象エリア:
- 利用期間: プランによって「連続する2日間」「3日間」など、設定された期間内での利用となります。
- 対象エリア: プランごとに、東北地方、北陸地方、九州地方など、特定の観光エリア内の高速道路が乗り放題の対象となります。
- ETCカードでの走行: 申し込み後、指定したETCカードを使って対象エリア内の高速道路を走行するだけで、自動的に割引が適用されます。通常のETCレーンを通過すればOKです。
- 定額料金: 利用期間と対象エリアに応じた定額料金を支払うことで、そのエリア内の高速道路が何度でも乗り降り自由になります。
ドライブパスの主なメリット
ドライブパスを活用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 高速料金の節約: 対象エリア内で何度も高速道路を利用する場合、個別に料金を支払うよりも定額料金のドライブパスの方がお得になることがほとんどです。
- 料金を気にせず周遊: 「この区間、高速に乗るべきか、一般道で行くべきか…」といった料金の心配をせずに、観光地から観光地へスムーズに移動できます。
- 計画が立てやすい: あらかじめ料金が確定しているため、旅行全体の予算計画が立てやすくなります。
- ETC限定の利便性: ETCカードを利用するため、料金所で停車する手間がなく、スムーズなドライブが可能です。
参考例:【九州4日間】ドラ割「ドライブパス」で巡る!高速料金を賢く節約する旅モデルプラン
「九州を車でたっぷり満喫したいけど、高速料金が心配…」「どうすればお得に周遊できるの?」
そんな悩みを抱えるあなたに朗報です!NEXCOが提供する企画割引「ドラ割」の中の**「九州周遊ドライブパス」**を活用すれば、4日間の九州の旅を、高速料金を気にせず存分に楽しむことができます。
ここでは、実際にドライブパスを利用したと想定し、九州を効率よくお得に巡る4日間のモデルプランと、具体的な費用感を参考例としてご紹介します。
「九州周遊ドライブパス」とは?おさらい!
まず、今回の旅の主役となる「九州周遊ドライブパス」について簡単におさらいしましょう。
- 定額乗り放題: 九州地方の高速道路の指定エリアが、連続する2日間、3日間、または4日間で定額料金で乗り放題になるETC限定のプランです。
- 事前申し込み必須: 利用開始前までに、NEXCO西日本のウェブサイト「みち旅」からETCカードを使って申し込みが必要です。
- 対象エリア: プランによって「北部九州」「南部九州」「九州全域」など様々。今回は4日間で九州を広く巡るため、「九州全域乗り放題プラン」を想定します。
【モデルプラン】九州4日間満喫!ドラ割活用ドライブ旅
今回は、福岡を起点に九州の主要観光地を効率よく巡る4日間のモデルプランをご紹介します。このプランで高速料金を個別に支払った場合と、ドライブパスを利用した場合で比較してみましょう。
【想定される個別高速料金(通常料金・目安)】
- 福岡~鹿児島(片道):約6,000円
- 福岡~熊本(片道):約3,000円
- 熊本~宮崎(片道):約4,500円
- 宮崎~大分(片道):約4,000円
- 大分~福岡(片道):約3,500円
- その他、各県内での高速利用:1,000円~2,000円/日
合計:約25,000円~30,000円程度(ETC割引やルートによって変動)
【ドラ割「九州全域乗り放題4日間」プランの料金目安】
- 普通車:約8,000円~10,000円程度 (※時期やキャンペーンにより変動。必ず公式ウェブサイトで最新料金を確認してください。)
【旅程例:九州全域満喫4日間】
1日目:福岡 → 鹿児島(桜島・指宿温泉)
- 午前: 福岡市内を出発し、九州自動車道を南下。
- 午後: 鹿児島へ到着後、桜島フェリーで桜島へ。
- 夕方: 指宿温泉へ移動し、砂むし温泉を体験。
- 高速利用区間(例): 福岡IC → 鹿児島IC周辺
- コメント: いきなり長距離移動ですが、ドラ割なので料金を気にせず快適に!
2日目:鹿児島 → 宮崎(高千穂峡・シーガイア)
- 午前: 鹿児島から宮崎へ移動。美しい高千穂峡の絶景を満喫。
- 午後: 宮崎市へ移動し、南国ムード漂うシーガイア周辺を散策。
- 高速利用区間(例): 鹿児島IC周辺 → 延岡JCT → 宮崎市周辺
- コメント: 南九州の移動も高速利用でスムーズに。
3日目:宮崎 → 大分(別府温泉・湯布院)
- 午前: 宮崎から大分へ移動。日本有数の温泉地、別府温泉地獄めぐり。
- 午後: 湯布院へ移動し、情緒ある街並みを散策。
- 高速利用区間(例): 宮崎市周辺 → 大分道 → 別府IC/湯布院IC
- コメント: 九州横断も楽々。移動時間を短縮し、観光時間を確保。
4日目:大分 → 福岡(観光・お土産)
- 午前: 大分県内で観光や地元の食材探し。
- 午後: 九州自動車道を北上し、福岡へ帰着。旅の思い出とお土産を抱えて。
- 高速利用区間(例): 大分周辺IC → 福岡IC
- コメント: 最終日も疲れることなく高速で帰路へ。
ドライブパス活用の驚きの費用削減効果!
この4日間のモデルプランを通常料金で走行した場合、約25,000円~30,000円程度の高速料金がかかることが想定されます。
しかし、**ドラ割「九州全域乗り放題4日間」プラン(料金目安:約8,000円~10,000円)**を利用すれば、高速料金は定額で済みます。
【削減額の目安】 約15,000円~22,000円も高速料金を節約できる可能性があります!
ドライブパスを賢く利用するためのポイント
- 事前申し込みは絶対忘れずに!: 利用開始前までにインターネットで必ず申し込みましょう。
- エリアと期間の確認: 旅程と合致するプランの対象エリアと利用期間をしっかり確認してください。
- ETCカードを登録: 申し込み時に登録したETCカードを必ず使用しましょう。
- 有効期間の確認: 4日間プランなら、連続する4日間が有効期間となります。
ドライブパス利用時の注意点
便利なドライブパスですが、利用時にはいくつか注意すべき点があります。
- 事前申し込みは必須!: 申し込みを忘れて走行しても割引は適用されません。必ず利用開始前までに申し込みを完了させましょう。
- 利用期間と対象エリアの確認: 申し込み時に設定した期間とエリア外での走行は、別途通常の通行料金が発生します。
- ETCカードと車両の指定: 申し込み時に登録したETCカードと車両での利用が前提です。異なるカードや車両で走行すると割引が適用されません。
- プランごとの詳細を確認: ドライブパスの種類によって、対象エリア、利用期間、料金、対象車種、利用可能IC(インターチェンジ)などが異なります。必ず各プランの詳細を事前に確認しましょう。
- 周遊区間外の料金: ドライブパスの周遊区間外から乗り入れたり、周遊区間外まで乗り越したりした場合は、別途、その区間の料金が発生します。
- ETCマイレージポイントとの関係: ドライブパスの料金は、ETCマイレージサービスのポイント付与対象とならない場合があります。また、無料通行分をドライブパスの料金に充当できない場合もありますので、各プランの詳細をご確認ください。
ドライブパスの探し方と申し込み
ドライブパスは、NEXCO各社の企画割引専用ウェブサイト「ドラ割」(NEXCO東日本)や「みち旅」(NEXCO中日本・西日本)で確認・申し込みができます。
- NEXCO東日本: https://www.driveplaza.com/trip/drawari/
- NEXCO中日本: https://michitabi.com/
- NEXCO西日本: https://michitabi.com/
これらのサイトでは、現在申し込み可能な様々なドライブパスが紹介されています。行き先や利用期間に合わせて、最適なプランを探してみてください。
まとめ
NEXCOの「ドラ割」ドライブパスは、ETCを活用して高速道路の旅をよりお得に、そして快適にするための強力なツールです。事前申し込みと利用条件の確認をしっかり行えば、料金を気にせず広範囲を周遊できるため、旅行の満足度を大きく高めることができるでしょう。ぜひ次のドライブ旅行で活用を検討してみてください。
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