「ETCレーンでバーが開かない!どうしよう…」 後続車が迫ってくる中で、焦ってバックをしたり、無理に強行突破しようとしたりしてはいませんか?
ETCレーンでのトラブルは、誰にでも起こりうるものです。しかし、その際の対応を間違えると、大事故に繋がる危険性があります。この記事では、ETCレーンでのトラブル発生時に、絶対にやってはいけないNG行動と、身の安全を守るための正しい行動を徹底解説します。いざという時に慌てず冷静に対応するためのマニュアルとして、ぜひご活用ください。
【NG行動!】絶対にやってはいけない2つのこと
ETCレーンでトラブルが発生した際、焦りからついやってしまいがちな、非常に危険な行動です。
NG行動1:バックする
- なぜ危険?:
- ETCレーンは、車両が前方に進むことを前提に設計されています。後ろに下がると、システムが正常に作動しなくなる可能性があります。
- 後続車がETCレーンに進入してくるため、後方を確認せずバックすると追突事故を起こす危険が極めて高いです。
- バックは料金所での重大な事故原因のトップです。絶対にやめましょう。
NG行動2:バーを強行突破する
- なぜ危険?:
- バーには衝撃検知センサーが付いており、衝突するとシステムが非常事態と判断し、後続車への警告や緊急停止措置が取られることがあります。
- バーが破損するだけでなく、車両に大きな損傷を与えたり、衝突時の衝撃でドライバーや同乗者がケガをしたりする危険があります。
- また、意図的な強行突破は不正通行とみなされ、通常の料金に加え割増金が請求されることになります。
【正しい行動】安全を確保するための3ステップ
ETCレーンでバーが開かなくても、以下の3つのステップで冷静に対処すれば、大きな事故には繋がりません。
ステップ1:ハザードランプを点灯させ、停車する
- まず、後続車に異常事態を知らせるため、すぐにハザードランプを点灯させます。
- バーの手前で安全に停止し、落ち着いて次の行動を考えましょう。
ステップ2:インターホンで係員に連絡する
- ETCレーンには、必ずインターホンが設置されています。
- インターホンで係員に状況を伝えます。係員が遠隔でバーを開けてくれる、または、別の方法で精算を案内してくれます。
- 係員の指示があるまで、車内や車の周囲で待機することは絶対に避けてください。
ステップ3:係員の指示に従って精算・通過する
- 係員の指示に従い、ETCカードを渡したり、別のレーンで料金を支払ったりして精算を完了させます。
- 精算が済んだら、周囲の安全を十分に確認し、ゆっくりとレーンを通過しましょう。
なぜバーが開かない?トラブルの主な原因と予防策
ほとんどのトラブルは、事前のチェックで防ぐことができます。以下のチェックリストと予防策を参考にしてください。
- ETCカードの有効期限切れ
- 原因: クレジットカード一体型ETCカードの場合、本体の有効期限切れでETCカードも使えなくなる。
- 予防策: カードの有効期限を定期的に確認し、新しいカードが届いたらすぐに差し替える。
- ETCカードの挿入ミス
- 原因: カードの向きが逆、奥まで差し込まれていない、など。
- 予防策: レーンに入る前に、車載器の音声案内やランプ表示で正しく認識されているか確認する。
- 車載器の故障やセットアップ情報不備
- 原因: 車載器本体の不具合、車両情報が変わったのに再セットアップをしていない、など。
- 予防策: エンジン始動時に車載器の動作を確認。車両変更時には必ず再セットアップを行う。
- ETC車載器の再セットアップについて詳しくはこちら:[リンクを貼る:ETC車載器セットアップ記事URL]
- 料金所のシステムトラブル
- 原因: ごく稀に、料金所のシステム自体に障害が発生している場合。
- 予防策: 事前にNEXCO各社のウェブサイトや道路交通情報で通行止めやシステム障害の情報がないか確認する。
まとめ:安全は正しい知識と行動から!
ETCレーンでのバー不開トラブルは、突然起こると誰もが焦ってしまうものです。しかし、バックや強行突破といった危険なNG行動を避け、冷静にハザードを点灯させてインターホンで係員に連絡するという正しい手順を知っていれば、大きな事故に繋がることはありません。
この記事で解説したマニュアルを頭の片隅に置いておくことで、いざという時に落ち着いて行動できるはずです。日頃の簡単なチェックを習慣づけ、安心・安全なETC利用を心がけましょう。
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