ETC車載器の「寿命」が来る前に!交換時期のサインとセルフチェック方法

ETC車載器・セットアップ

「ETC車載器が急にエラーになった…」「もう何年も使っているけど、いつまで使えるの?」

ETC車載器は、一度車に取り付けると故障しない限り気にすることが少ない装置ですが、実は電子機器であるため寿命があります。特に、ETCの「2030年問題」(新セキュリティ規格への移行)とは別に、物理的な寿命による故障は、突然起こり、料金所でヒヤリとする原因になります。

この記事では、ETC車載器の一般的な寿命、交換が必要なサイン、そして交換費用を抑えるためのヒントを解説します。


ETC車載器の「寿命」はどれくらい?

ETC車載器は、一般的に10年程度が寿命の目安とされています。

  • 電波を扱う精密機器: ETC車載器は、料金所のアンテナと無線通信を行う非常に精密な機器です。長期間にわたる車内の高温・低温の変化や、振動などの環境ストレスに常にさらされています。
  • 部品の経年劣化: 車載器内部のICチップや電子部品、そしてETCカードを読み取る部分(接点)が徐々に劣化することで、読み取りエラーが増え、最終的に故障に至ります。

要チェック!交換時期が近いサイン3つ

車載器が故障する前に、必ず現れる「前触れ」があります。以下のサインが見られたら、速やかに交換を検討しましょう。

サイン1:カードの読み取りエラーや認識不良が増える

  • 症状: ETCカードを挿入しても「カードを認識できません」というエラー音声が頻繁に出る、または、挿し直さないと決済が始まらない。
  • 原因: カードのICチップと車載器側の読み取り接点が劣化し、接触不良を起こしている可能性が高いです。

サイン2:決済時の音声や動作がおかしい

  • 症状: ETCレーンを通過する際の「ETCカードが挿入されました」や「料金は〇〇円です」という音声が途切れる、または、料金所のバーが開かないトラブルが増える。
  • 原因: 車載器本体の通信回路や内部スピーカーが劣化している可能性があります。特に通信エラーは、料金所の渋滞を引き起こす原因になるため危険です。

サイン3:ETCカード挿入時のインジケーターの色がおかしい

  • 症状: カードを挿入した際、通常は緑色や青色に点灯するインジケーター(ランプ)が、赤く点滅したり、完全に消えたりする。
  • 原因: 車載器内部の電源供給や回路に問題が発生していることを示しています。

ETC車載器のセルフチェック方法

故障が疑われる場合、以下の簡単な手順で車載器本体の異常かどうかを判断できます。

ステップチェック内容判断の目安
1. ETCカードの確認別のETCカードを挿入してみる。別のカードで正常に認識すれば、元のETCカードの汚損・劣化が原因です。
2. カードの挿入方向カードを最後まで正しく挿入し直す。挿入方向や半差しが原因の場合があります。車載器の動作音(カチッという音)までしっかり押し込みましょう。
3. 電源確認シガーソケットやヒューズを確認する。車載器のランプが全く点かない場合、電源が供給されていない可能性があります。配線の緩みやヒューズ切れを確認しましょう。

これらのチェックで改善しない場合は、車載器本体が故障している可能性が極めて高いため、カー用品店や整備工場に相談してください。


まとめ:ETCの寿命と「2030年問題」への備え

ETC車載器の交換が必要なサインを見逃さず、安全なタイミングで交換することが重要です。

また、現在利用している車載器が古い機種の場合、物理的な寿命とは別に、ETCの「2030年問題」による新セキュリティ規格非対応で使えなくなるリスクもあります。

この機会に車載器が「新セキュリティ規格」に対応しているかを確認し、古い機種であれば、寿命が来る前に新規格対応機種への買い替えを検討することをおすすめします。

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